【おひつ】一手間のこころ

当園では、炊飯器で炊いたお米を〝おひつ〟に移し替えて提供しています。
そこには、〝あたたかい物を、あたたかく食べて欲しい心〟が一手間となって表れています。

また移し替える目的は、炊きたてのご飯を〝ちょうどいい温度に冷ますこと〟と〝水分量が調整され、ほのかにヒノキの香りがまとい、食欲がわくこと〟です。
写真では〝温もりや匂い〟が伝わらないのが残念ですが、想像して頂ければと思います。

子ども達は、五感を通して毎日の給食に出会っています。
配膳時に自分で食べられる量を自分で伝えるためにも、先生から「このくらい?」と聞かれると「もうちょっと。」や「もっと。」と返答をしています。

給食の時間は、本当に成長を感じる時間でもあります。
ミルクから離乳食となり、離乳食の初期から完了期を経て幼児食に移行します。
もちろん〝好き嫌い〟もありますが、それも自分の意思が芽生え、しっかりと成長している姿です。

給食の時間では、発達に応じて提供される〝一手間や二手間の美味しさ〟から感謝の心が育まれているように感じます。
ごちそうさまでした。」の後に「おやつ、楽しみぃ~」との、声が聞こえてきそうでした。

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